※2024/07/30追記 勢いで書いたらそこそこミスがあったので修正。
まえがき
～前回のあらすじ～
AFMF記事を修正更新し、Lossless Scalingの記事を上げた。
以上。
その日の夜突然ベータくるとか思わんやん？
お前生きてたのか…
AMD Fluid Motion Frames 2対応のベータドライバが突然生えてきました。
最後の微改悪後完全に音沙汰なくて一生放置かと思いきや、裏でしっかりと進化を重ねていたようです。
こうしちゃいらんねえとさっそく人柱になったのが私です。
ご注意
ベータ版のドライバの為、予期せぬ動作をする可能性があります。導入する際は自己責任でお願いいたします。
導入方法
ベータドライバ配布ページは以下になります。
https://www.amd.com/en/resources/support-articles/release-notes/RN-RAD-WIN-AFMF2-TECH-Preview.html
ページ中ほどの以下赤線部がダウンロードリンクです。
インストールが終わったらあとはグローバルもしくはゲームの個別設定から、AFMF2を有効にするだけです。
検索モードとパフォーマンスモードというのが新たに追加されていますが、これらは自動のままにしたほうが安定動作している気がします。
早速比較してみよう
突然の出来事でもうこちとらウキウキです。 このテンションのままロスレスの記事で上げたアニコレXの比較GIF動画に、AFMFも追加してみました。 上から順にAFMF, AFMF2, LSFG 1.1, LSFG 2.2(x2), LSFG 2.2(x3)、前回と同じく6fps 50フレームです。
その真価やいかに…
うーん…?
うーん…
AFMFと比べれば間違いなく頻度は高くなっています。 GPU使用率も若干上がって、デフォ10%のところ20%ギリくらいまで使っています。
が、以前も書いた通りLSFG1.1はこれに毛の生えた程度の負荷で9割近く中間生成が行われているので、正直…
では本当に微妙なのか
中間生成の結果だけを見比べた感想を言いましたが、それ以外の点はどうなのか。
フレーム生成の遅延減少、Radeon Chillとの併用対応(Adaptive Sync対応不可対策？)、Vulkan, OpenGLのネイティブ対応、マウスフリック等の激しい画面移動でのジッター改善などが公式で確認できます。
Vulkan, OpenGLはAFMFでは最終的にレジストリ編集が必要だったので、一部ユーザーにとってはうれしい対応ではないでしょうか。
Radeon Chillは試してません。単純にこの生成率で素のfps制限する気になれません…
何より気になるのは、ジッターと生成遅延ではないでしょうか。
画面移動のジッター改善
当環境では映像で伝える術を持たないので文章にするしかないのですが、明らかに改善しています。
以前は最終的に「これPAD以外じゃ使い物にならねえわ」としか言いようがない程視点移動で引っ掛かり、マウス操作での利用時は酷いものでした。 AFMF2になって、これならマウスでも遊べるなと言えるレベルに引っ掛かりがなくなっています。
ただし中間画像の生成自体は以前と変わらず、前後フレームで一定以上の差があると無効化されます。判定自体は以前より緩くなっている気はしますが、それなりに途切れます。恐らく生成が追い付かないのでしょう。高頻度で視点を高速移動していると、生成はままならなくなります。
LSFG1.1より若干下くらいの負荷なのに生成追いつかないのなら、やはりAFMF2は糞なのかというと、
そんなことはありません。
フレーム生成遅延の減少
まずAFMF1のフレーム生成遅延ですが、RX6800で超低負荷2Dドット絵ゲーに使うと、60fps→120fpsで26ms前後になります。 私の過去の記事の画像も大体そのくらいの数値で表示されています。
AFMF2ではこれが以下の画像のようになります。
おまえがナンバー1だ!!
この画像の例は9msですが、他と比較した感じ基本的に10ms程度で実行できるようです。半分以下とは恐れ入った…
高負荷なゲームでも遅延は基本減少するようです。ロスレスで同じレベルを目指すと、現状ではAFMF1のように映像がブツ切りになります。
ここまでレイテンシ詰めてジッターも軽減したなら、生成効きにくくても「まあええか…」という気持ちになります。
不具合？
DX11のボーダーレスではAFMF2は利用不可能でした。まあ初AFMF2ベータドライバなので、その辺は仕方ないかもしれません。DX12やVulkanではちゃんとボーダーレスで使えます。
まだそんなに弄れてないのもありますが、他に気になったことは当環境では今のところありません。
AFMF2を使ってみて
1は正直「PADでしか使えないロスレスの下位互換」というのが最終的な感想でしたが、そんな感想は完璧に払拭されました。
見た目のヌルヌル感はどうしても生成頻度の高いロスレスには勝てません。 その代わりに低遅延安定動作という、今のロスレスで再現するのは厳しいアドバンテージを得ました。 ロスレスも更新を続けているので問題は減るでしょうが、AFMF1比較でも若干遅延している現状を見るに、まだ時間は掛かりそうです。
生成頻度優先な私はこれからもロスレスを使うと思いますが、 遅延などの不快要素を極力抑えたい場合、AFMF2は普通に選択肢に入ります。
あとがき
という訳でドライバ入れた勢いでそのまま書き上げました。
初ベータなのでこれから先どうなるかは分かりませんが、とりあえずAFMF死んでなくてよかったよホント。
何か大きな更新あればまた触れようと思います。
それでは…